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★ワインに関する豆知識★ 赤ワインの飲用適温

8月24日

「ワインの飲用適温」。今回は赤ワインについてお話します。

赤ワインの場合、一般的に飲むのは「常温で」。と言われる事が多いですが、ちょっと待ってください。この場合の”常温”というのは18℃くらいを意味しています。これは、雨季がほとんど無く、夏季でもそれほど高温にならない中北部ヨーロッパ、特にフランスでの話です。日本の場合、特に5月から9月の間はどうでしょうか? その間には梅雨もあり、30℃を超える夏もあります。そもそもフランスなどとは気候が全然違います。もし、この期間に「常温」で赤ワインを飲むとすれば、いわゆる「常温」よりも10℃以上も高い温度の赤ワインを飲むことになってしまいます。つまり、生暖かい赤ワインを飲むことになるのです。

本来赤ワインの飲用適温は、ほとんどが12℃~20℃の間(ホットワインの場合は除きます)にあります。ですから気温に応じて赤ワインでも冷やす事が大事です。

ではどの位の温度が良いのか?という事ですが、赤ワインのタイプは、一般的には「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」に分かれます。場合によっては、「ライトミディアム」「ミディアムフル」が加わることもあります。

 

<ライトボディ>(12℃~14℃)

タンニンは多いほど冷やすことでより渋みを強く感じます。

このタイプの赤ワインは、一般的に色合いが明めで、タンニン(渋み)がおだやかな場合が多いので、冷やしても渋みを強く感じることが少なく、むしろフレッシュな酸味や果実味を楽しむことができます。

 

<ミディアムボディ>(14℃~16℃)

このタイプの赤ワインは、やや色合いが濃く、タンニン(渋み)がほどほどにある場合が多いので、少し冷やす程度が良いと思います。そうすることで、程よい酸味と熟した果実味を堪能することができます。

 

<フルボディ>(16s℃~19℃)

このタイプの赤ワインは、色合いが濃く、タンニン(渋み)がしっかりとしていて、製造から時間の経過とともにワイン全体に円やかさや熟成感が出てくる場合が多いです。 タンニンは温度が高めですと円やかに感じ、優しく綺麗な酸味と共にワイン全体を包むようになりますので、温度は高めの方が美味しくなると思います。

 

「常温で」という言葉に惑わされずに、タイプに合った温度で召し上がってください。また、グラスにもこだわると、更に美味しさが倍増するかも・・・・・。